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老人性うつ病の特徴とコミュニケーションの注意

高齢者は若い時に比べると、免疫力や体力が落ちてきます。そのため、様々な疾患にかかるリスクが高まります。ただし、身体的な疾患だけではありません。心の健康も阻害されやすくなるのです。その中でも老人性うつには気を付けなければなりません。老人性うつが発症する原因は様々です。例えば、健康不安が挙げられます。高齢者は生活習慣病に代表される慢性疾患にかかりやすくなります。老化により機能低下を早めて寿命に影響を及ぼすため、不安に陥りやすくなるのです。年齢を重ねるごとに自覚症状も多くなり、より不安を抱える高齢者も少なくありません。

また、経済不安もうつになりやすい原因です。経済的にゆとりを持てず、生活が困窮していると感じる高齢者が多くいます。健康不安も相まって、医療費や病院までの交通費などが生活を圧迫して、心理的にも金銭的にも余裕がなくなってしまうのです。さらに、生活範囲が縮小されることもうつの原因となります。定年退職による社会生活からの引退、社会的役割や配偶者・友人などの死による喪失体験で自信を失い、どんどん行動範囲が狭くなるのです。新しい人間関係を築くことが苦手な高齢者も多く、趣味のサークルや地域活動に参加しても心が満たされず、引きこもってしまうケースが後を絶ちません。

介護で老人性うつになった高齢者に接するポイントは、こまめに話しかけることです。話しかけてもらえただけで「自分はここにいても良いんだ」と存在価値を見出せて、前向きな気持ちになれるのです。反応が薄くても、心の中ではしっかりと喜んでもらえているはずです。見放さず積極的に話しかけてあげましょう。

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